使い捨てカイロは揉む?揉まない?使用上の注意と貼ってダメな場所

冬に大活躍の使い捨てカイロですが
ちゃんとした使い方って知っていますか?

今でも揉みもみしてから使ってませんか?

それ、時代遅れですよ!

スポンサーリンク

使い捨てカイロは揉む?揉まない?

使い捨てカイロは揉むと
早くあたたかくなる
と思っている人が少なからずいます。

そんなの知らないという方は
きっとまだお若い人。

使い捨てカイロが世に登場したのは
1978年頃。

その頃は、「貼らない揉むタイプ」のものが
主流でした。

その後「貼る揉まないタイプ」の誕生で
その技術を生かし貼らないタイプも
揉まずに発熱するようになったそうです。

 

使い捨てカイロの発熱のしくみ

では、使い捨てカイロは
どんなしくみで発熱しているのでしょうか。

これは鉄の酸化を利用しています。

鉄は空気中の酸素と反応して
酸化鉄になります。

いわゆるサビです。

この化学反応が起こるときに
実は熱が発生しています。

これが使い捨てカイロの
発熱のしくみです。

日常で鉄がさびるときにも
この現象は起きています。

ですが、ゆっくりと反応が進むため
熱を感じることはありません。

「貼るタイプ」のカイロが揉まなくても
発熱するのは、カイロに酸素を取り込む
特殊な素材が使われているからだそうです。

「貼るタイプ」を揉むと中身が
寄ってしまいますしね。

 

使い捨てカイロの正しい使い方

簡単に使える使い捨てカイロですが
使用上の注意を確認してみます。

 

揉まずに振る(貼らないタイプ)

揉んだほうが早くあたたかくなる
というようなことはありません。

カイロ本体は空気を通さない特殊フィルムが
使われているので、空気を取り込むための
小さな穴が開けられています。

揉むと穴が目詰まりを起こして
発熱しなくなる
ことがあります。

外袋から出したら数回振るだけでOKです。

 

揉まずに貼る(貼るタイプ)

貼るタイプの使い捨てカイロは
前の章で取り上げた通り
揉まなくても発熱するように作られています。

中身に片寄りもできてしまうので
袋から出したら、はく離紙をはがし
揉まずに衣類の上に貼りましょう。

 

低温やけどに注意

低温やけどとは、体温よりも高い温度のものが
長時間触れていた場合に起きやすくなります。

症状としては紅斑、水泡等を
おこします。

表面上はひどくなくても
皮膚の深いところまで損傷したり
自覚症状を感じないこともあります。

スポンサーリンク

以下は使い捨てカイロに書いてある
低温やけどの注意事項です。

低温やけど防止のための注意

  • 肌に直接貼らない
    直接貼るタイプはのぞく
  • 長時間同じところへの使用は避ける
  • 就寝時の使用不可
    就寝時は低温やけどをしやすくなります。
    就寝時に使用すると表示の最高温度を超える
    場合があります。
    また、お子様や身体の不自由な方など
    自分ですぐにはがせない場合の使用は十分に
    ご注意ください。
  • 1時間に1回程度肌の状態を確認
    異常が認められる場合には
    すぐにはがしてください。
  • 帯やベルトで押し付けて使用しない
  • あつすぎると感じた場合には
    すぐにはがす
  • こたつ等ほかの暖房器具との併用をしない
  • 下着など薄い衣類に使用する場合には
    低温やけどに注意
  • 糖尿病など、温感および血行に障害のある方
    肌が弱い方は低温やけどに充分に注意

 

 

食品の保温には使わない

カイロの温度は実は
雑菌の繁殖に適した温度です。

食品の安全のためには
カイロでの保温は向きません。

 

氷点下での使用

カイロの原料には水分が含まれています。

氷点下の状態では、原料に含まれる水分が
凍結してしまうこともあるので
発熱しない場合があります。

 

使い捨てカイロを貼ってダメな場所

貼ってダメとまでは言いませんが
適さない場所というのがあります。

 

脇など汗をかきやすい場所

汗をかきやすい場所は
カイロが水に濡れるおそれがあるからです。

水に濡れるとカイロの化学反応が早まり
一気に温度が上がってしまう可能性があります。

やけどのおそれがあるので
カイロは水に濡らさないようにしましょう。

 

気分が悪くなるような場所

頭や胸、心臓付近はいくら寒くても
あまり貼りたくない気がします。

なんとなく気分が悪くなりそう。

心臓付近は、心臓に負担がかかるので
痛みや吐き気が出ることもあるそうです。

それ以外の場所であっても
気分が悪くなったりしたら
すぐに使用を中止してくださいね。

 

まとめ

手軽に使える便利な使い捨てカイロですが
使用には十分注意が必要ですね。

低温やけどなんて甘く見てました。

無駄に揉んだりせず
正しく安全に使っていきましょう。

スポンサーリンク

コメントを残す